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「はい…正直、最初は死のうと思いました…だけど愛希と約束していたし…最近では愛希のことを想い出してると段々と今でもきっと生きてるんじゃないかって…」
「どうしてそう思う?」
「もしかしたらって考えるんです……でも願望ですよね。そんなの」
自嘲するように笑った。
「姉弟だからか…」
「それも違いました…」
「はっ?」
「僕達は血の繋がりは無かったんです」
「なんだそれ?どういうことなんだ!?」
僕は叔母から聞いたことをそのまま伝えた。
カイさんはしばらく呆然としていた。
そして
「あんなに姉ということに縛られていたのにな…皮肉なもんだ」
「ええ…」
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