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「うわっ!何じゃ?」伯爵は、慌ててひっくり返った。「馬鹿やろー!チンタラ歩くんじゃねえ!」とダンプカーが行き過ぎた。
なんだあれは?
ここはなんと恐ろしい所じゃ。
そしてまた美女を追った。
伯爵は美女の前に立ち、そして言った。
「私の目を見よ!恐れるなかれ」
するとトロンとした目で「誰?あんた」と美女がゲップをした。
「わー酒くせー!なんじゃこりゃあ。ニンニクか?臭くてたまらん」そのまま美女を突き飛ばして逃げ出した。
はあはあ。
大人はいかん。先ずは子供からだな。
もうこの時間なら、とっくに寝静まっている頃だろう。
伯爵は姿を消し、ある家の壁を通り抜けた。と、突然「わあーっ!」と男の子がバットを振り回した。
バキッ!
「あんぎゃー!」と伯爵はのたうち回った。
「こらーマサト!部屋でそんな物、振り回しちゃ駄目でしょ」
母親が怒っても、五歳児は言う事を聞かない。
それはいつの時代でも変わらなかった。
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