涙のあとに

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涙のあとに

「あれ?」 櫻子先輩が朝、学校の門で待ち伏せていた。 「あれ?なんか、いつの間にかスッキリ顔?」 「先輩、、、まだ諦めないんですか?」 「諦めないよ~?だって好きだもん、菜月ちゃんの事」 菜月に抱き付いてくる。 「どうなの?スッキリした?」 「まぁ、、、。無事に振られて、振ってきました。」 西谷さんには、あれから、ちゃんと謝ってから、ちゃんと自分の気持ちを伝えた。 「好きな人がいるって?」 詩織が菜月を見上げながら微笑む。 「ううん。好きな人が居たって言った」 「ふーん、、、、そっかぁ、ふーん」 遙が西谷さんを好きだって知って、失恋したのは事実だし、その時点で私の「遥が好き」は過去の想いにする事で、私は前に進めそうな気がした。 詩織はすこし嬉しそうに菜月から離れてスキップしてる。 「じゃ、これから本気だして落としにいくからね。覚悟しといてね。」 「先輩、、、私結構、手強いですよ?」 「大丈夫。知ってるから。」 振り向いた先輩の笑顔に一瞬、ドキっとしたのはまだ内緒にしておこう。 まだ遙と西谷さんとはぎごちない。 前のように笑いあえないかもしれない。 けど、前を向いて行こうと思う。 だって未来は誰にもわからない。 私にもわからない。 だからこそ、意地でも前を向いてやるんだ。 私らしく、私でいる為に!! 終
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