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 こうして神人類は居場所を求め宇宙へと進出した。  宇宙は空気の無い真空状態であるが、元々呼吸を止めても不死の細胞により生命活動を維持できていたので問題はなかった。他にも太陽からの放射線や無重力下でのコントロールなど課題はあったがすぐに肉体を適応させていった。  神人類は移住するための宇宙ステーションを次々に作り、更には太陽系にある惑星までも開拓していった。  宇宙でも無尽蔵に増えていく神人類。その勢いはとどまることを知らず銀河系を埋め尽くすまでに至った。  しかし、宇宙は無限である。どんなに神人類が無尽蔵に増えようが、宇宙規模で見れば田畑のひとつにイナゴが発生するようなものであった。
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