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第2話 必須修行
伊賀の忍者たちが行っている修行の中で、その後の配属に関係なく必須なのは己を守る技術の習得である。
自身を守るには格闘系の防御術を身に着ける事だと考えがちだが、昔も今も忍者の護身と言えば飛び道具である。
飛び道具であれば相手との体格や腕力の差に関係なく相手を無力化できる。
現代の忍者が使う護身用の飛び道具はダーツ形状の手裏剣と和弓。
いずれも発射時の音や光を発しない発射位置を特定されないメリットがある。
使われている手裏剣の正式名は「羽根付棒手裏剣」だが単に棒(ぼう)と呼ばれている。
これは先端に注射針があり、目標に突き刺さると薬剤が目標体内に侵入するようになっている。
なお、薬剤は薬事法で麻酔に抵触しない成分のものが使われており医師の資格がなくとも問題ないようになっている。
これが刺さると数秒で薬剤が体内を駆け巡り、5~10分程度は動けなくなる。
伊賀の里にはこの棒専用の射的場があり、多くの忍者が入れ替わり修行のためここを訪れる。
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