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終わりと始まり
閑職で長かったとはいえ、これまでの功績を考慮にいれてくれたらしく、他の早期退職者よりは多くもらうことができたようだ。
自分が退職した時には、子供は家庭を持っており、妻に聞いたところでは無難にくらしているようで、心配なさそうだった。
年金をもらうには早すぎる退職、さてどうするかと考える。
「あなた、別になにかしなくてもいいじゃない」
妻の言う通りである、生活に困らない蓄えもそこそこあるのだし。
ただ、なにかしないと落ち着かないのだ。
明日、本屋にでもいってなにか探してこよう。
なにかしないのは落ち着かない。
結局のところ、染み付いた社畜根性は、死ぬまで治らないようである。
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