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彼女とのこと
学生の頃、知り合った彼女。人生初彼女でもある。
なにが気に入ったのか、「あんたの彼女になってあげる」と押しかけ彼女してきた。
あまり友達がいなかった自分に、突然そう宣言してつきまとい始める。
正直、面倒だったのだが、そこそこの器量良しで、一途に世話女房してくる彼女に色々と押し切られ、結婚まで持ち込まれてしまった。
婚約の時にようやく「なんで自分を好きになったのか?」を聞いた。
「あんたは私を裏切ることはないだろうから」との返事だった。
今の会社に就職と同時に結婚。
業界でそこそこ中堅の会社は、入社時にたまたまヒットを飛ばしており、その関連業務が火の車になっていた。
当然のごとく、新入社員の自分はそこに放り込まれ、馬車馬のように働かされた。
責任感の強かった自分は、他の新入社員が根を上げてた部署変更や退職・転職する中、1人頑張っていた。
朝早くから出社し、夜遅く帰宅。
そのため、新婚といっても、ほとんど家にはいない状況が続いた。
たまの休みも、たまった仕事を片付けるために出社することがあり、「仕事だから」で約束の用事を保護にすることが度々続いた。
当然夜の生活も気力がなく、仕事のために犠牲にすることが多かった。
そんな生活していれば、当然家庭生活は続かなくなる。
喧嘩が絶えなくなり、結果3年で離婚となった。
「あんたの責任感を見誤ってた、わたしより仕事をとるなんて」
「わたしの期待を裏切るなんて、思ってもなかった」
というのが、離婚時の言葉だった。
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