あらすじ

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 ゲンキは、いつも青い腹がけ一枚でヨシオネ島の大自然で遊ぶ元気いっぱいの赤おにの男の子です。そんなある日、イルカで人間の女の子に変身するルカといっしょにガンペキ島へ行きました。その島の断がいを登り切ったゲンキですが、そこへあやかしけものが立ちはだかります。最初は苦戦していたゲンキですが、頭に二本のツノが生えて金棒を手にすると一転して強い力をあやかしけものに見せつけます。とちゅうで金棒を海へ落としても、ゲンキは自分の力であやかしけものをたおしました。あやかしけものが高い岩に姿を変えたのを見届けて、ゲンキとルカはヨシオネ島にもどりました。  それから何日かたって、ゲンキはルカといっしょにルサカ島へ遊びに行きました。しかし、サルたちはサルべえが暴れていることにおびえています。ゲンキは暴れるサルべえの顔をなぐると、その口からひどい虫歯を砂はまにはき出しました。すると、虫歯からムシバキンが現れました。ゲンキは、いきなりおそってきたムシバキンを大きな金棒でたたき続けました。さすがのムシバキンも、あまりの痛さに海のほうへにげ出しました。  またある日には、ゲンキがベッチョリというお化けが出てくる夢を見ておねしょをしてしまいました。島の子供たちも同じ夢を見て泣いています。その夜、ルカは寝ていたゲンキのたましいを呼び出しました。古びた便所へ入ったゲンキの前には、夢にも登場したベッチョリが現れました。ベッチョリに手こずっていたゲンキは、頭にツノが生えると同時に一気にベッチョリを倒しました。その後、かなり大きくなったベッチョリの前に苦戦を強いられましたが、ベッチョリに大きなおならを食らわせるとひとだまを巻きこむ形で大ばく発を起こしました。ベッチョリをやっつけたゲンキは便所に入っておしっこをしますが、それはあくまで夢の中です。結局、ゲンキは次の日もルカの目の前で見事なゲンキおねしょをしてしまいました。
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