魔法少女ひまわり組の消失

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魔法少女ひまわり組の消失

魔法少女ひまわり組の跳躍 その日、ジョナサン・エルネストはいつものように廊下を歩いていた。 穏やかな、春の午前だった。 ジョナサンの横には、ちっこい生徒が並列してテトテト歩いていた。 イシノモリ・ユノは、ジョナサンに話しかけた。 「先生。クリステラは元気ですか?」 「おう。まおーまおー言ってるよ。別に魔王に用があるわけじゃないんだが、とりあえず覚えたての言葉言いたいんだろう」 「ずるいです。魔王羨ましいです。ユノは二文字です。覚え易いはずです」 「それはお前、親族の優越だよ。四六時中耳元でパパって言ってれば、いやでも覚えるだろう」 そう上手くいかないのが父親の悲しさであることを、ジョナサンはまだ知らなかった。 「解りました。早速耳元でユノって言い続けてきます」 踵を返したユノに、ジョナサンは呼びかけた。 「おい、授業はどうした。今日は神経系真面目にやるぞ」 「えー。大丈夫です。移動阻害魔法は先生の得意技です。愛弟子の私なら楽勝です」 「お前、目に見えない早さでローキックかまして歩けなくなる現象を魔法と称するのは許さん 。おーい」 逆に進んでいたユノが、ジョナサンの言葉を気にして立ち止まった。
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