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「もしもし。」 「どうしたの?雨宿り?」 「はい。急に降って来ちゃったから」 「連絡くれたら良かったのに…なんか似てる人いるなと思ったら、本人なんだもん。びっくりしたよ。乗って、送ってくよ。」 「あ、いや、でも私結構濡れちゃってるから車が」 「そんな事気にしなくていいよ。濡れてるなら尚更そんなとこ置いておけないよ。大事な彼女が風邪ひいたら困るでしょ。」 「あ…」 「こないだ、そういう話になったと思ったんだけど。」 「あの…はい、」 「ん、じゃあ乗って?」 車越しに話していた電話を切って走って助手席に乗り込む。
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