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寝室のドアを開けて先を促されて入ると、大きなベットと間接照明が目に入り、思い出したように心臓がドキドキと脈打ち始める。 その場に立ち尽くしていると後ろでドアの閉まる音が聞こえた。 「来て。」 と柔らかい声が聞こえて手を取られるとベットに並んで座った。 「緊張してる?」 そう優しく微笑んで頬を撫でる。 「少し…。」 緊張からか喉が張り付いて掠れた声しかでない、 「今日はやめとく?」 目を合わせると微笑んで下がった眉と優しい瞳がこちらを覗いていた。 とっさに首を振ると、頬を撫でていた手がそのまま首筋に移動してくちづけられる。 柔らかくキスを交わすたびに頭がボーッとしてくる。 キスの合間に目を合わせると促す様に唇を突き出して目を閉じるから、そこに自分の唇を押し当てると体が倒されベットへ沈んでいく。 誘うように唇をなぞる舌に応えるように口を薄く開けると、更に煽るように舌が絡みつく。 堪らず増田さんの服を掴むと体を引いて目を合わせて今度はにっこりと笑うと夢の中と同じ様に 「好きだよ」 と頭を撫でられた。 「私も。」 そう返すのが精一杯で見つめ返すと 「知ってる。」 そう言って笑った。
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