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BBQ・baby【前編】
BBQ。
それは、女の戦場。
メラメラ系女子の38度線(?)
まさに火の粉舞い上がる、敗北女子の火葬場(??)
神聖なる炎の前の沓は、さながらジャンヌ・ダルク。
もしくは、ほら、夜桜…じゃなくて、八百屋お七。
江戸の市中なんて、全焼よ♪
いえ、それもそうなんだけど。
なんで?
せっかくの連休よ?
なんで、わざわざ、会社の皆様が一堂に会しやがって、朝からBBQなの?
別にいいけどね。
と言うか、むしろ望むところだわよ。
でもね、上司並びに同僚並びに部下のみなさん。
今日という今日は、凄まじいものを見ることになるわよ?
明日からは貴方達残らず、沓様教に入信することになるわよ?
そうそう、お布施はキャッシュでね(Heart♪)
沓はねえ、現金しか信用しない主義なの。
ね?峰不二子様?
とりあえず、ほら、見て?
じゃーん!
沓の自慢のBBQ用具一式でーす!
同僚オス「沓さん、グリルとか木炭とか要らないよ、全部レンタルだし、ここまで届けてくれるし、あ、ほら、来た、たぶん、あの肉屋の車…連絡網のライン、見なかったの?」
え?
見てないわよ、そんなの。
だって、会社の連絡網のラインなんて、不幸のチェーン・メールだもの。
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