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森へ辿り着くと懐中電灯を照らして謎の豹と美女を探す者達で溢れていた。
ほぼ全員が男性であるのは美女目当てだろう。
草むらを掻き分けて豹を探す。美女といってもお化けだとしたら僕は恐怖で顔が引きつってしまう。僕が一番怖いものはお化けと、罪悪感のない人間だ。
「いたぞーー追え!!」
ザッ
ザッ
黒い豹らしき影が草むらの奥から見えた。この先は河原だ。捕まれば万事休す。
パァンッ!
誰かの銃声が聞こえた。僕は一瞬体がビクッと動いた。
(何を考えているんだ……!)
なりふり構わず銃声をぶっ放つ奴と共に訓練を受けたくない。
皆が向かっている河原とは反対方向の湖に辿り着く。
そこで僕は神秘的な出逢いを果たす――
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