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「み、見るつもりはなかったんだ!!僕はただ豹と美女を探して――」
「――貴様もあの連中の一味か?」
草むらの中から渋い声で僕に問いかける。振り返ると、真っ黒な豹が今にも僕に襲い掛かってきそうで――
……ん?
今……誰が喋ったんだ?
「――ティアラ。早く上がって着替えるんだ。俺が見張る」
「ありがとうリアッカー」
ティアラと呼ばれた女性は湖から上がり草むらの中に入って行った。
僕は目が点になる。
「……誰が入ってるんだい?正体を見せろ!」
「俺は着ぐるみではないッ!れっきとした喋る豹だ。」
僕は今夢を見ているのだろうか?
正夢?
信じられない。
喋る豹が目の前に――!!
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