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「この人ずっと固まってるわ……。」
「放っておけ。行くぞティアラ」
「ま、待ってくれ!!」
なぜ僕は引き止めた?
その答えに僕自身も戸惑っていた。
女性にリアッカーと呼ばれた黒豹は金色の鋭い瞳で僕を威嚇する。怖い!
「貴様……まだ何か用か?俺達は急いでいる、貴様のようなスケベ野郎に構っている暇はない。」
「ぼ、僕はスケベなんかじゃない!
偶然、君のみ、水浴びを覗いてしまっただけなんだ!」
スケベにしか聞こえない言い訳だ。
父親の威厳ゼロだな僕は……。
「この状況で覗き魔じゃないというのならいったいお前は何者なんだ?」
更に鋭く光る瞳に負けじと僕はこれまでの経緯を説明した。
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