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最終話 最期
そいつは私の首を―――――――掴んだ。
「エラーを為すのは君だろう?わかっていることはもういいじゃないか、ゴチャゴチャ煩いのは死に際には似合わないよ?」
それは嗤う。
きっと、わかっていた。
エラー、出来損ないを認めたくない私の最期だ。
「道化師なんだろ?わらってみせてよ?」
最期の私のお願いごとをきいてあげよう。この声だけは届いたから。
『いいさ、こんな世界なんて滅んでしまえ!悲しい終焉を迎えりゃいいんだ!』
わらった、だれも救えなかったヒーロー気取りの私が。
処刑。
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