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また、ある日のこと。城に仕える者たちが大騒ぎしました。
「リアム王子がいなくなったぞー!」
「あの王子、また抜け出したのか!」
「こんなに人がいるのに、なぜ誰も王子を捕まえられないんだ!」
リアムは日頃のうっぷんが溜まると、時々こうして、城に仕える者たちの目を盗んで城を抜け出しました。
彼はさすが王の息子というわけか、賢い頭はもっており、大人の目をくらますほどの知恵を働かせることができました。
今日もしてやった、と彼はほくそ笑み、馬に乗って森のほうへと出かけていきました。
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