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ガランガラン
扉が開くと同時にベルが鳴った。
入ってきたのは、店の常連で立花の友人でもあった彬。
「いらっしゃい」
立花が言うと、彬は店内に見渡しながら挨拶を交わす。
店内を歩きながら、飾られた商品の品定めをしていた。
「何か探し物かい?」
立花がそう尋ねると、彬は照れくさそうに頷いた。
「二人目の孫のプレゼントを買いにね」
彬には、溺愛している二人の女の子の孫がいた。
一人は十四歳になる夏美、もう一人は七歳の誕生日を迎える小春。
ちょうど七五三も近いことから、特別なものをプレゼントしようとこの骨董品屋にやってきた。
彬は夏美の時も、この骨董品屋でプレゼントを購入したのだった。
しばらく店内を見ていた彬は、ふと違和感を覚えた。
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