社畜・オア・ニート

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 一代で大会社を築いたその男には、安心して経営を任せられる後継者がいなかった。    そこで、男は知識と財産のほとんどをつぎ込み、高度な学習能力を持つ経営ロボットを開発し、自らは会長職に就いた。    初めのうち、ロボットは予想を超える業績を上げたが、半年過ぎた頃から、ごく平均的な企業並みの収益しか上げられなくなっていった。    男は、ロボットが何を学習したのかを分析した。    会社の成長ため、実用書も読んでいたようだ。    実用書には、会社に言いなりの社畜を育てても、会社のためにはならないと 書いてあった。  人間が人間らしく輝ける社会を目指して・・・。  数日後、ロボットから男に、ハロウィンパーティーの招待状が届いた。 「社畜・オア・ニート!」
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