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「……え? えぇ!?」
声にならない声が漏れた。
「由奈、赤ちゃんて……ホントなの?」
私はほうじ茶の茶葉の入った瓶を倒しそうになりながら、
由奈のもとに駆け寄った。
由奈は大きく頷いた。
「うそ……。赤ちゃんって……おめでとうって、言っていいんだよね?」
由奈はまだ結婚していない。
私は恐る恐る尋ねた。
「うん。彼とは結婚するつもり」
由奈の言葉を聞いて、安堵で力が抜ける。
「おめでとうー!」
私は改めて彼女に言った。
「いつ……わかったの? 今、どれくらいなの? 身体は大丈夫なの?」
身を乗り出して質問攻めにする私に由奈が笑う。
「あはは、大丈夫だよ。わかったのはこの前鈴からメールもらった時」
「もしかしてあの体調悪いって言ってた時……?」
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