片想い

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私が謝ると、由奈は首を横に振った。 「謝るのは私。鈴の話全然聞いてやれなくてごめん。鈴から純也さんのことを聞いた時から、私がちゃんと話せてれば……鈴はこんなにも泣いてなかったのにね」 「私、泣いてなんか……」 私の涙腺は、 故障しているのかもしれない。 目頭が熱くなり、涙が滲む。 「さ、ケーキ食べながら話そうよ」 由奈が茶葉の入った急須にお湯を注ぐと、 ほうじ茶の香ばしい香りが二人の間に広がった。
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