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翌日の日曜は純也さんが来る予定だった。
いつも通りならお昼の少し前には来るだろう。
由奈は遅い朝食を食べた後、「大丈夫だよ」とだけ言って帰っていった。
数時間後に純也さんが来るかと思うと、
緊張で由奈の体を気遣う言葉もかけられなかった。
純也さんを待つ間も落ち着かず、
じっとしていることが出来なかった。
しなくてもいいことで何とか時間をつぶし、
部屋の中をうろうろしていると、
インターホンの音に身体と心臓が同時に跳ねた。
いつもよりだいぶ早い時間だった。
玄関のドアを開ける手は
震えていた。
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