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温まったカラダが冷めないうちに布団に入り、
スマホも見ずに横たわる。
何かを考える前に
何も考えていなくとも
涙が流れ落ちた。
外ではきっと雪が降り続いていることだろう。
雪は全ての音を包み込み、
部屋の中でさえも物音ひとつしなかった。
静か過ぎることが
うるさく感じて
眠れそうになかった。
それでも涙を拭いて目を閉じる。
そして私は懺悔する。
こんな時に、純也さんではなく彼を呼んでしまうことを。
そしてその後、
シーツを握りしめて強く願う。
健吾くん……
今夜は夢でいいから
……会いに来て……
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