片想い

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翌朝、室内を暖めてから外の様子を確認した。 結露がひどく、目の高さの一部のガラスを指先で撫でると、 ガラスの板を滴が伝って落ちていった。 視線の先の雪は薄っすら積もっているだけで、 道路のアスファルトも剥きだしだった。 わずかに残る薄い雪の層には太陽が光を分けて、 キラキラと反射して目に刺さる。 雪は思っていたよりも積もっていなかったようだ。 昨日感じた静けさは私の心が生みだしたものだったのだろうか。 そんなことを思いながら冷たいサッシを離れた。 こたつの横に置きっぱなしだったチョコレートの入った紙袋を寝室のドレッサー代わりの小さなテーブルに置きなおし、 由奈が来る前に部屋の掃除と買い物もしておこうと思って動きだした。
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