片想い

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午前中に掃除と洗濯を済ませた後買い物から戻って昼食を済ませていると、だいたい予想していた時間通りに由奈がやって来た。 親友の訪問に初めてドキドキした。 ほんの少し、緊張もしていた。 「あー寒い! もう、どうしてこう寒いんだろ。あ、鈴、今年もよろしくねー」 私の気持ちとは裏腹に、 由奈はいつもと同じように勝手に部屋に上がりこみこたつに入りながら言った。 由奈とはクリスマスに会ってから、 年賀状を交わしたきり会っていない。 これが新年初めての挨拶だ。 「うん、こちらこそよろしくね」 私も由奈の調子に合わせた。 期待通りに由奈が買ってきてくれたケーキを準備しながら私は紅茶、由奈にはコーヒーを入れる。 由奈はコーヒー派。 しかも、大人のブラックだ。 「おいしそー」 由奈が買ってきてくれたのは、私たちの間で人気の洋菓子店のショートケーキだった。 値段の割には小ぶりだが、 味は他にはない絶品だった。
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