受験前戦争

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「今さら足掻いても、しょうがないからとりあえず謎かけしよう。その方がリラックスできるから」  洋介は一度言い出したら絶対に引かない。  謎かけをした所でリラックスできるとは思わないが、何故かやるしかないという空気になってしまった。 「鏡とかけまして」  いきなり始まった! 「か……かけまして!」 「温かくなる前のホッカイロと説きます」 「その心は?」 「どちらも食べれません」 「いや、それ何か違う!! 謎かけってそういうのじゃない!!温かくなってもホッカイロは食べられないし、何かもっとうまい事言う感じにしないと!!」  よ……洋介は謎かけの意味を分かってるのだろうか? 「シャーペンとかけまして」 「かけまして!」 「書けません」 「それ、芯が入ってないだけじゃん!! だから、謎かけってそういうのじゃないの!!」 「納豆のパックに入っているタレとかけまして」 「か……かけまして!」 「かけません」 「だから、お前の好みは知らねーよ!! 納豆は醤油派なの!?」  絶対に洋介は謎かけの意味を分かっていない!! 「鉛筆で書いた字とかけまして」 「かけまして!」 「うちのおばあちゃんと説きます」 「その心は?」 「消しゴムで消せます」     
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