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「嘘つけ!!」
もはや何でもアリか!!
「付き合って5年の恋人同士とかけまして」
「かけまして!」
「うちのおじいちゃんと説きます」
「その心は?」
「すでに冷えきっています」
「死んでるー!! じいちゃん死んでるって!!」
最後の謎かけはうまい事オチたが、もちろん僕達は受験にも落ちた……
◇◇◇
「俺は、やるだけの事はやってきた!地獄谷で山籠りをし、血反吐を吐きながら特訓をした結果、この鋼のような肉体を作り上げたんだ!今日という今日は、絶対に勝ってやる!!」
「どうした洋介! 今日も受験だぞ! まさかお前、この三日間連絡が取れないと思ったら、山に籠って体鍛えてたんか!? また頭おかしなったんか!?」
「すまん、純。頑張り方、間違うた……」
先日、地元の三流高校の受験に落ちた俺達は、今度は滑り止めを受験する為に、これから四流高校を受験しに行く所なのだ。
前回、本命高校を受ける時に、勉強し過ぎて頭のおかしくなった洋介は、リラックスする為に突然謎かけをやり出して、歯止めが効かなくなり、案の定受験に失敗してしまったのだ。
「純。俺……昨日、変な夢を見たんだ」
「どんな夢だよ」
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