6人が本棚に入れています
本棚に追加
そして20年前に彼は亡くなった。
彼が残した功績の中で、一番大きかったものは、ある一つの薬を開発した事である。
その薬はあらゆる凡人を天才にし、どんなに頭の悪い人間でも、IQ240を超えるほどの頭脳の持ち主にする事が出来るという代物である。
そう。
彼が作り上げたのは、まさしく『バカにつける薬』なのである。
その薬を服用した彼の弟子は今でも数人現存しているが、彼らでもその薬を作り出す事は難しく、IQ500とも言われていたマーカス・アレンが作り出した薬を再構築する事は出来なった。
そこで世界では、残り少ない薬の争奪戦が行なわれ始める。
バカにつける薬を奪い合う為に、高IQを持つ者同士の戦いが繰り広げられるのだ……………………
……………………という、物語を書きたいんだけど、どう思います編集長?」
「って、何の話!? 洋介、大丈夫か!? 俺、編集長ちゃうぞ!! 導入が凄過ぎてついていけなかったけど、また勉強し過ぎて頭おかしなったんか!?」
「そうかも知れん」
どっちかというと、賢くなった気もするが……
最初のコメントを投稿しよう!