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第1章 突然の告白
坂本拓也は神奈川県ナンバーワンの進学校に通う高校二年生だ。
でも彼の成績は後ろから数えた方が早い。
この学校は成績によってクラス分けされるが、拓也のクラスは2-F。
6クラスの最低学力のクラスだった。
実は拓也の中学までの成績はトップレベルだったが、ある事情から勉強に対する意欲を失っていた。
そして、今、拓也を支えているのは、
<ディスラプターチャレンジ>
最先端のネットゲームだ。
このゲームは、スマホ、ゲーム専用機、PC、ブラウザとマルチ環境でプレイが出来、多言語バージョン、VR環境もある事から、世界で最も人気のあるネットゲームだった。
そして拓也は、クラスでもゲームオタクとして認識され、友達は一人も居なかった。
その日、始業のクラスルーム前に大変なことが起こった。
拓也はいつもの様にスマホでゲームに興じていた。
その為、彼女が教室に入ってきたのには気付いていなかった。
その瞬間、2-Fのクラスのザワメキが止まった。
全員が教室に入ってきた“中澤遥”に注目していた。
成績クラス分けのヒエラルキーが明確なこの学校でA組の生徒がF組入ってくるなんてあり得ないシチュエーションだった。
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