第1章 突然の告白

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それも中澤遥は、 成績はトップ(基本全ての科目で満点)。 テニスの県大会で準優勝する程のスポーツ万能。 そして誰もが認める学校一の美少女だった。 そんな彼女が突然F組に現れれば、全員の注目が集まるのは当たり前だった。 遥は教室に入ると一瞥をして、意を決して奥に歩き始めた。 そして何故か拓也の机の前で止まった。 その時、初めて拓也は遥が自分の前に立っているのに気づいた。 「えっ?」 拓也が見上げると、遥が大きな目で彼を見ている。 一度、止まったザワメキがまた始まる。 「何? どうして中澤さんがあの“お拓也”に用があるの・・?」 そこら中で声が上がる。 遥が話し始めた。 「坂本拓也君。私は中澤遥」 (もちろん知っている・・)拓也は心の中で思った。 「好きです。私と付き合ってください。お願いします」 遥が頭を下げる。 「えっ?」 拓也は首を傾げた。何が何だか・・? 「今日、デートしましょう。駅前のカフェで放課後待ってるから、必ず来てね」 そう言うと遥はあっという間にF組を出て行った。 クラス中から叫び声が上がった。 「えー!! 何で?? あの、おたくと???」 その日、F組は授業にならなかった。 誰もが、ずっと囁きあっていた。 そして放課後になった・・
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