121人が本棚に入れています
本棚に追加
/222ページ
遥が続ける。
「他に父が言っていたのは」
「TwoやThreeは、まだ能力の一部しか覚醒していない。貴方と一緒に謎を解くことで、彼等の本当の能力が覚醒するんだって」
「どんな能力かは父にも分からないって」
「私を父に預けてその秘密を教えたのは安曇重工の偉い人だって。私達の身体の秘密は安曇グループの中にあるのかも知れないわ」
拓也は窓から見える横浜港の眺めを見た。
(いずれにしろ遥と一緒にディスラプターチャレンジを進めるのが早道か・・)
拓也の頭は、既にその考えで一杯だった。
「遥。早速、一緒にディスラプターチャレンジをやろう。俺の家に来てくれよ。俺の部屋にはゲームをする為の最強の環境が揃って居るから・・」
遥が上目遣いに拓也を睨む。
「女の子を自分の部屋に誘って、また イヤらしい事考えているんでしょう?」
「えっ?」
遥が意地悪そうに微笑む。
「嘘よ、それじゃ行きましょう」
そう言うと、遥はソファーから立ち上がった。
その瞬間、物凄い衝撃音が響き、フロアが大きく振動した。
「今のは・・? 爆発?」
二人は顔を見合わせた。
最初のコメントを投稿しよう!