第3章 遥の事件

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遥が続ける。 「他に父が言っていたのは」 「TwoやThreeは、まだ能力の一部しか覚醒していない。貴方と一緒に謎を解くことで、彼等の本当の能力が覚醒するんだって」 「どんな能力かは父にも分からないって」 「私を父に預けてその秘密を教えたのは安曇重工の偉い人だって。私達の身体の秘密は安曇グループの中にあるのかも知れないわ」 拓也は窓から見える横浜港の眺めを見た。 (いずれにしろ遥と一緒にディスラプターチャレンジを進めるのが早道か・・) 拓也の頭は、既にその考えで一杯だった。 「遥。早速、一緒にディスラプターチャレンジをやろう。俺の家に来てくれよ。俺の部屋にはゲームをする為の最強の環境が揃って居るから・・」 遥が上目遣いに拓也を睨む。 「女の子を自分の部屋に誘って、また イヤらしい事考えているんでしょう?」 「えっ?」 遥が意地悪そうに微笑む。 「嘘よ、それじゃ行きましょう」 そう言うと、遥はソファーから立ち上がった。 その瞬間、物凄い衝撃音が響き、フロアが大きく振動した。 「今のは・・? 爆発?」 二人は顔を見合わせた。
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