第1章 突然の告白

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車は横浜ベイパークに到着した。 遥は後席から降りると、拓也にも車から降りる様に促した。 彼女は車のトランクを開けると、中からテニスラケットを二つ取り出した。 そして、その一つを拓也に渡した。 「テニス・・?」 遥がニコリと笑った。 「そう、私と勝負して」 拓也は天を見上げて首を振った。 「勝負になる訳ないだろう。君は県大会準優勝だし、俺は高校に入ってラケット握っていないし・・」 遥がまた意地悪な笑顔を見せる。 「私が勝ったら、今回の告白は無かったことにしてあげる・・」 拓也は首を傾げた。まったく意味が分からなかった。 自分で告っておいて、それを必ず勝つ試合で無かった事にする?? 遥は何がやりたいのか? 遥はトランクからテニスシューズを取り出した。 「はい、あなた26.5でしょ。シューズだけは履き替えましょう」 そう言って自分もテニスシューズに履き替える。 「上は制服のまま?」 「うん本当は着替えたいけど準備してなかった」
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