第4章 安曇電気研究所

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遥は行き先のアィデアがあった。 「厚木にある安曇重工の研究所に行きましょう。中に入ればセキュリティも高いし、父から何かあれば、そこに行く様に言われていた。それに、あそこには安曇電気の研究所も併設されているから、ディスラプターチャレンジの開発者に会えるかもしれないわ」 拓也が遥を驚いた顔で見つめていた。 「そうか、それは気付かなかった。ゲームの開発者に会えれば、謎の解明を早めることができるかもしれない。行こう。厚木の研究所へ」 拓也は、横浜湾上空でヘリの高度を上げた。 1000フィートまで上昇すると磁方位を270度に向けて飛行した。 遥が携帯で、遥の父と話している様だ。 「拓也。安曇電気の研究者が対応してくれるわ。研究所にはヘリポートもあるって。そこまで飛んで」 遥が言った。拓也は頷いて操縦を続けた。 10分程で相模川を超えて、厚木市街地の上空に達した。 その先、大山の手前の元工業団地跡を10年前に安曇グループが購入し、大規模な研究所を建設している。 上空からでも、その広大な施設の敷地がよく見える。 そして、ヘリポートも簡単に見つけることができた。
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