第4章 安曇電気研究所

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安村が口を開いた。 「君達の”秘密”の詳細を我々は知らされていない。安曇グループ内でも限られた人間のみが知る秘密と言う事だけ私は知っている。近日中に安曇グループ会長に会ってみるといい。会長は君達にとって有益な情報を持っていると思うよ」 中井が続ける。 「僕も君達の秘密を知らないから大きなアドバイスは出来ない。ディスラプターチャレンジの開発者として、君達が言う”秘密”がゲーム内にあると言う事実は承知していない。ただ一つだけ言えるのは、ディスラプターチャレンジの6つのワールドの内、1つは一部がオープンソースで造られていると言う事だ」 拓也が質問する。 「それは、安曇電気が開発していないソースがゲームに組み込まれていると言う意味ですか?」 中井が頷いた。 「そうだ。よりゲームに一般性と複雑性を与えようと思って・・開発ソースを公募したんだ。そして我々が評価をして非常に面白かった内容を厳選して、1つのワールドのソースとして織り込んだ。ただ、そこはシークレットエリアになっていて、そのエリアに入る方法も特別で、まだ、そのエリアに入ったゲーマは誰も居ない。何か隠されているとしたらそのエリアかも知れない」
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