第4章 安曇電気研究所

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「さあ、準備完了だ。コクーンに入ろうか」 中井に促され、拓也と遥はコクーンに向かった。 「まずは、このインターフェースを首に巻いて」     拓也は中井から渡されたインターフェースを首に装着する。 遥も同様に中井のサポートを受けてインターフェースを装着した。 そして二人はバーチャルゴーグルを被った。これはゴーグルと言うよりヘルメットに近く、頭に装着すると耳まで覆われ自動的にヘッドフォンが耳の部分に来る。 そのままコクーンの中に横たわった。 現在の画像は外部カメラの映像が映っており、二人は躓く事無くコクーンに入る事が出来た。 中井の声がヘッドホンから聞こえる。 「それじゃ、外部情報を遮断するよ。ゲーム環境に移行するけど、初めてだと少しびっくりするかもしれないから覚悟して・・」 「了解です」と拓也 「大丈夫です」と遥 その瞬間、拓也の目の前が真っ暗になった。 同時に身体の感覚が消えた。 そして、衝撃と共に、地面に着地した。 拓也が右横を見ると遥が飛び降りて来る所だった。テニスウェアを着ている。 そう。ここは、ディスラプターチャレンジ、スポーツワールドの中。 拓也は、自分の意志でゲーム内のアバターが動く感覚に驚愕していた。
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