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遥が次のサーブに入った。
拓也がレシーブする。
ライン際ギリギリを狙った。
しかし遥がそれに追い付いてリターンした。
「また、そんな難しい所へ」
拓也がギリギリで拾う。
ボールは弧を描いて遥のコートのネット際に落ちた。
遥は既に前進していてバウンドしたボールをスマッシュした。
でも拓也はそれを予想出来ていた。
想定した場所にボールが飛んでくる。
拓也はそのボールをボレーした。
ボールは遥の足元に、高速で打ち込まれた・・
遥がボールを目で追いながら、肩で息をしている。
遥が大きな目を見開いて、また、拓也を見ている。
「フィフティーン サーティだね」
拓也が言った。
遥は首を大きく振ると、次のサーブを止めて拓也のコートに向って来た。
「えっ? まだ1ゲームも終わってないよ」
拓也が疑問の声を上げると遥が言った。
「もういいの。あなたがやっぱり私の思っていた通りの人だと確認できたから・・告白もこのままね」
「えっ? それはどう言う意味?」
それには遥は答えなかった。
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