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「場所を変えましょう。お互い疑問を解かなくちゃいけないから・・」
そう言うと遥はテニスコートを出て駐車場へ戻り始めた。
拓也もそれに続く。
車の横でシューズを履き替え、遥に続いて後席に乗り込んだ。
「高山さん。インターコンチネンタルホテルにお願い」
「はい、お嬢様」
車は横浜ベイパークを離れ走り始めた。
「ホテルに行くの?」拓也が聞く。
「そうよ、ここでも自宅でも話せない事があるの・・」
そう言うと遥はまた黙り込んでしまった。
横浜のインターコンチネンタルの車寄せに到着するとホテルのベルボーイが後席のドアを開けてくれる。
「これは中澤様、いらっしゃいませ」
遥を見たベルボーイが言った。
彼女はここの常連の様だ。
拓也は遥に続いて車を降りた。
遥は2階に上がるエスカレータに乗り、2階のフロントでチェックインをした。
その後、コンシェルジュの女性が遥と拓也を案内してくれた。
エレベータに乗り29階に上がる。
2901のドアを開けると、そこは広大なリビングとベットルームで構成されたロイヤルスイートだった。
リビングの窓から横浜湾の素晴らしい眺望が広がっている。
「それでは、ごゆっくりお寛ぎ下さい」
そう言って、コンシェルジュは部屋を出て行った。
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