121人が本棚に入れています
本棚に追加
/222ページ
「ホテルの部屋だから、イヤらしいこと考えたでしょう?」
遥は意地悪そうな顔で拓也に問いかける。
「えっ?」
「まあ秘密の話をするには密室が必要だから・・ 」
「コーヒー飲む? カフェでも飲めなかったよね」
「あぁ、ありがとう」
拓也がそう言うと、遥は慣れた手つきでコーヒーマシンを操作してコーヒーを淹れ始めた。
「突っ立てないでソファに座ったら?」
遥にそう言われ拓也はソファに腰を降ろした。
「はい、どうぞ」
遥がテーブルに拓也の分のコーヒーカップを置いた。
そして自分のコーヒーカップを手に持ったまま拓也の向かいのソファに腰を降ろした。
拓也は、とにかくたくさんの疑問を早く解きたかった。
「遥、そろそろ種明かしをしてくれるかい? 俺、何がなんだか・・」
遥はコーヒーをゆっくり飲むと、テーブルにカップを置いた。
そして、ゆっくりと話始めた。
最初のコメントを投稿しよう!