第1章 突然の告白

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「ホテルの部屋だから、イヤらしいこと考えたでしょう?」 遥は意地悪そうな顔で拓也に問いかける。 「えっ?」 「まあ秘密の話をするには密室が必要だから・・ 」 「コーヒー飲む? カフェでも飲めなかったよね」 「あぁ、ありがとう」 拓也がそう言うと、遥は慣れた手つきでコーヒーマシンを操作してコーヒーを淹れ始めた。 「突っ立てないでソファに座ったら?」 遥にそう言われ拓也はソファに腰を降ろした。 「はい、どうぞ」 遥がテーブルに拓也の分のコーヒーカップを置いた。 そして自分のコーヒーカップを手に持ったまま拓也の向かいのソファに腰を降ろした。 拓也は、とにかくたくさんの疑問を早く解きたかった。 「遥、そろそろ種明かしをしてくれるかい? 俺、何がなんだか・・」 遥はコーヒーをゆっくり飲むと、テーブルにカップを置いた。 そして、ゆっくりと話始めた。
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