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第3章 遥の事件
2022年9月
横浜インターコンチネンタルホテル
ロイヤルスイート
「遥、君は・・ Threeを持っている? 俺のTwoを知っている・・? 君は何者?」
拓也は大きく目を見開いて遥を見た。
「私は中澤遥よ。でも、私自身も自分が誰なのか少し分からなくなっているの。貴方と同じ様に・・」
「えっ?」
「TwoもThreeも、まだ一部の機能しか解放されていないわ。全ての機能を解放した時に、謎は全て解けると聞いている。私達が誰なのかも・・」
遥はその大きな瞳で拓也を見つめている。
「私達が誰かって・・俺と君の?」
拓也は聞いた
「そう。そして、Oneを持っているもう一人の・・」
また、拓也は目を見開いた。(Oneも居るのか??)
「そうか、俺がTwoで君がThreeって事は、Oneが居るって事・・? じゃあ、FourやFiveは?」
遥は首を振った。
「そこまで知らない。Oneも存在すると知っているだけで、誰がOneなのか知らない。私の知っている情報も断片的なの・・ 多分、貴方も同じでしょう?」
拓也は頷きながら言った。
「そうだ。俺はTwoが俺の中に居るって事しか知らない。でも、この謎を解く鍵なら知っている。ディスラプターチャレンジ、ゲームの中だ・・」
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