第4章 安曇電気研究所

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「さあ、このIDを首に掛けて、付いて来て」 中井は、拓也と遥にIDバッチを渡してくれた。中井に続いて建物の中に入る。 そこにはゲートがあり、IDを読み取って一人ずつ中に入るシステムだった。 中井に続きゲートに通り、エスカレータで2階に上がって、右手奥にあるエレベータに乗った。 9階に上がるとそこは役員室フロアとなっており、たくさんの秘書が居る部屋の先にいくつかの役員室が並んでいた。 その一番奥が所長室となっており、ドアの前にAkio Yasumura EVPと書かれていた。 中井がドアをノックすると、どうぞと言う声が聞こえる。 ドアを開けると、自席から立ち上がった安村副社長が出迎えてくれた。 「やあ、やっと会えたね。拓也君、遥さん。まずはそこのソファに座って」 安村は、満面の笑みで二人を迎えてくれた。 「中澤副社長から連絡を受けている。大変だったね。二人を全面的にサポートする様に指示を受けているから安心してくれ」 そう言いながら、安村は自分の席からソファの方に歩いて来た。 拓也と遥がソファに腰を降ろすと、安村と中井も二人の向かいに腰を降ろした。 「安村副社長、中井本部長。俺、いや僕と遥は、秘密を持っています。そして、その秘密を解く鍵がディスラプターチャレンジの中にあると父から聞いています。お二人は何か情報をお持ちですか?」 そう拓也が言うと、安村と中井は顔を見合わせた。
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