第5章 ディスラプターチャレンジの中へ

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第5章 ディスラプターチャレンジの中へ

拓也の横で地面に着地した遥は左右を見渡した。 そして驚いた顔をして、足を動かしたり、手を動かしたりしている。 もちろん、これは遥の実際の身体でない。 ディスラプターチャレンジの中に作られた遥のアバターが遥の意志に従い動いているのだ。 先程、測定した遥自身の3Dデータを使ったアバターは正に遥そのものに見える。 拓也も自分の身体を見渡した。 拓也もテニスウェアを着ている。そして手や足は、自分の思い通り動かせる。 中井は、首の脊髄部分から神経信号を取っていると言ったが、これは素晴らしい技術だ。 正に究極のバーチャルリアリティシステムだ。 「拓也、あなた本当に実物みたい。凄い。私の身体も思い通り動くし、触った感じや衝撃も、本当に実物みたい」 遥が拓也を見て言った。 「ああ、凄いね。これが実用化されたら、ゲームの世界が変わるね」 拓也が頷いた。
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