第二十三章~調査対象エルビー~

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 休憩後、再び授業が始まってボクらは行動を再開した。  トモマサがドアまでの魔法陣を処理してもらう。魔方陣は現象を示す聖語を消せば効果は発揮しなくなる。  普通はどこにその現象があるのかわからないため解除には時間がかかるがトモマサの手にかかれば、あっという間に解除されていく。  おかげで早々と室内に潜入することが成功した。  エルフィの部屋はそれぞれ種類や文献別に資料がまとめられ部屋中に置かれていた。これがどことなくエルビーの部屋と似ていて、親子なんだと感じた。  そう感想を抱きつつ何かないかと探していく。 「なんだこれ?」  トモマサの呟きに振り返って見るとなんの用途で使用するのかわ不明だが、絵柄がなければ穴も開いていない変な白いお面を手に持っていた。  見るからに不気味なそれをトモマサは隅によけ、作業を再開した。  しばらくして今度はボクがあるものを見つけた。それは二重底になっていたゴミ箱の中にあり、エルフィのなにかしらの調査レポートだった。
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