第二十四章~調査対アクバル~

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 検問を抜けて目に入るのは規則性なく広がる街並み。正面にある大通りなんてかくかくと曲がっていて、まっすぐではなく迷路の中にいるみたいな感覚に陥ってしまう。 「なあ、ここダンジョンか何かか?」 「ここはこんな感じだよ。中心にいけばそうでもないんだけどね。連合に所属してお金回りがよくなってから増改築を繰り返しているとこんなかんじになったんだよ」 「魔都だな」 「まぁ、ここの人たちも迷子によくなるらしいからあながち間違ってもないんだよ。  大丈夫、今回ボクらがここに来たのはキャト小国に一番近い外周国だからだしね。だから比較的安全な塀をそって反対側に出るよ」 「普通は大通りを突っ切るのが一番速いのにな」  トモマサと道に迷わないように注意を払いつつ2泊3日でなんとか出国ができた。 「ねぇ、なんでこの国に立ち寄ったの?」 「いきなり内部国のキャトに入国すると怪しいでしょ?」 「あぁ……、なら仕方ないわね」  東部は大樹林があるため国自体が少なく,ここの次に近い国は馬を走らせ3日のところなためここが妥当なんだ。
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