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600万マルー払って購入した本をほくほく顔で会場から出た。
「なぁ、その本ってほんとにそんな価値あるのか」
「あるよ。なんたってアリア サラハトールといえば陣魔法の第一人者。現代陣魔法の創始者なんだよ。
それよりトモマサの方はなにそれ?」
トモマサは2つ折りにできる機械にあるボタンをいじっていた。
「これか? これは携帯って機械だよ。これを使えば遠くの人と手紙や会話ができるんだ」
「へぇ、そういえばトモマサも持ってたね」
「あぁ、このアンテナを引っ張り出せばここでも使えると思う」
「へぇ、てことはこれはそっちの世界のものってこと?」
「そだな。こっちに来る1年前に登場した機種だ。よっと。これで初期化と俺の連絡先登録完了」
そういい、トモマサはケータイを投げ渡してきた。
「ここでやるのは怪しまれるし、使い方は後で宿で説明するよ」
「了解」
ポーチにケータイを入れるとボクたちはアクバルの観察に戻った。
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