第二十四章~調査対アクバル~

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 600万マルー払って購入した本をほくほく顔で会場から出た。 「なぁ、その本ってほんとにそんな価値あるのか」 「あるよ。なんたってアリア サラハトールといえば陣魔法の第一人者。現代陣魔法の創始者なんだよ。  それよりトモマサの方はなにそれ?」  トモマサは2つ折りにできる機械にあるボタンをいじっていた。 「これか? これは携帯って機械だよ。これを使えば遠くの人と手紙や会話ができるんだ」 「へぇ、そういえばトモマサも持ってたね」 「あぁ、このアンテナを引っ張り出せばここでも使えると思う」 「へぇ、てことはこれはそっちの世界のものってこと?」 「そだな。こっちに来る1年前に登場した機種だ。よっと。これで初期化と俺の連絡先登録完了」  そういい、トモマサはケータイを投げ渡してきた。 「ここでやるのは怪しまれるし、使い方は後で宿で説明するよ」 「了解」  ポーチにケータイを入れるとボクたちはアクバルの観察に戻った。
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