第二十四章~調査対アクバル~

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 アユを待っている間、暇で材料を買ってクッキーを作り始めた。  ねりねり……、こねこね……、ねりねり……、こねこね……。 「作りすぎではないか?」 「作った分だけ食べてくれるし、それに暇だしね」  一通りできた。あとはこれを焼くだけ。  ボクは宿のキッチンにあるオーブンを借りてクッキーを焼いた。それを手に部屋へと戻っる最中、籠いっぱいのクッキーは目立ったようで2階の部屋に戻る間に5人ばかり子供にせがまれ、あげているうちに数が7割ほど減ってしまった。 「ただいま」 「人気だったな」 「あっわかった?」 「ここまで絶賛の声が聞こえたからな」 「トモマサもいる?」  そういいクッキー1枚差し出し、トモマサがそのまま頬張る。  …………。  お互いにやったことに対して後から羞恥心がきて赤面する。気恥ずかしく話しかけづらい雰囲気が2人の間に流れる。
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