第二十四章~調査対アクバル~

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「ただいま。あっ旨そうなクッキー」  窓からアユが入って、おいしそうにクッキーを食べだす。幸せそう食べる頬にたくさんのクッキーをつけて。 「アユ、クッキーつけてる」 「ん、んー」 「ははは、それじゃ親子だな」  トモマサはクッキーまみれのアユの頬を拭くボクの姿をみてそう評価してきた。 「それならトモマサはお父さんだな」 「おっなんならパパって呼んでもいんだぜ」 「えっ嫌だー」  冗談のつもりだったようだけど顔をしかめて嫌そうに否定さるとさすがにショックだったみたい。 「パパなんて恥ずかしい。まっしいてお父さん……」 「は?」 「へ?」 「も、もう何度も言わせないでよ」  恥ずかしそうに赤面しうつむき、さっきとは真逆にゆっくりとちょびちょびとクッキーを食べだす。  それが見ていて微笑ましく、2人でその姿を眺めながら時間が過ぎていった。
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