第二十五章~調査対象フォルトとエセキエル~

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 ぱちぱちっという木が弾ける音が洞窟の中を響く。 「アユもトモマサもそろそろ慣れたと思うし、アユはこのままアクバルの調査をあと一週間ほど続けて、トモマサはボクと一緒に次の人のところに行くよ」 「私だけ除け者にするのね」 「違うよ。アユには期待しているから一人で任せるんだよ」 「っ! そ、そう。べ、別にうれしくないけど、期待されたらそれに応えなくっちゃね! 別にうれしくないけど!」 「がんばれ。クッキーたくさん作って待ってるから」 「わーい! って、別にそんなのいいし」 「じゃあやめとこうか?」 「うぐ……。ま、まぁやるからには報酬がないとね。私そんな安い妖精じゃないのよ?」 「わかったよ。ちゃんとクッキー作っておくね」 「まぁそれが妥当ね」  言葉ではそういうがその緩んだ口元は隠しきれてなかった。 「十分安いと思うがな」 「う、うるさい」  そういいつつ2人がじゃれ合いだした。 「はーい、二人ともちょっとこっち向いて。  とりあえず今後の方針はさっき指示した通りでいいかな?」 「俺は構わない」 「私も賛成よ」 「じゃあ明日から再開ってことで今日はひとまずここで休もうか」  そういい、とりあえずボクたちは今日一日を洞窟の中で過ごした。
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