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第二十三章~調査対象エルビー~
朝、起きて朝食をとると、いつもの様にテーブルに着いた。
「昨日までに調べた限りでエルフィも白だっとわかった。なによりエルフィに気付かれちゃったし、次の人に移ろうと思うけどいいかな」
「あぁ、まぁそれが妥当だな」
「バレちゃったの?」
「うん。アユのお蔭でね」
「え、私?」
「昨日、お菓子のカスそのままにしたでしょ?」
「あっ!」
アユは口を大きく開けてやってしまったっと言わんばかりの表情を浮かべてきた。
「へ、変な濡れ衣着せないでちょうだいな。私がそんな初歩的な失敗をすると思って?」
おほほほほっと変な笑みを浮かべてくるアユ。
「あっ、コートにクッキーのカスが」
「えっ! うそ。昨日ちゃんと叩いたのに!」
「やっぱり」
「かまかけたわね!」
「文句が言いたいなら今後、相手にバレるようなヘマをしないことね」
「あぁーいたいた! わかった。気を付けます、こんどからはちゃんと後片付けもしっかりとやります!」
素直に謝って片付けることも宣言したから、つむじをぐりぐりと押さえていた人差し指を離した。
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