石川幻慈さん

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「もう絶対付き合うじゃん! 」 瑠梨は手を1回叩きながら徳代に顔を近づけて話し、 「やったね。」 と、恋美はガッツポーズするように両手を広げるように挙げた。 「それより、時子は彼氏とうまく言ってるの? 」 そんなお惚気していた徳代は、今度は時子を見て話した。 「まーまー」 完全に上手くいってます~的な感じで話した。 「こっちもヒューヒューだ」 恋美は両手を鉄砲みたいな形にして、徳代に向かって振っていた。 「あーあ・・私も彼氏ほしい! 」 瑠梨はそんな2人を見て羨ましく思ったのか、そう言いながら天井を見上げていたので、恋美はすぐにフォローした。 「絶対できるよ。瑠梨可愛いもん」 そう指を指しながら言うと、瑠梨は恋美を見て、 「恋美は? 恋美ってそういう人いないの?」 「いないよ・・・別に・・・」 恋美がそう答えると、 「あれは、葛原とか」 なんと日本史の葛原ってあんなおじさんあり得ないでしょう。でも恋美は少し言葉を選び、 「先生はないよ~なんで先生がでてくるかなぁ~」 笑いながらも口を膨らませながら言い、時子と徳代は笑いながら、 「ていうかあんなダサダサの親父、マジでないけど」 「フハハハハハ」 若者特有の話し方で先生をけなしていた。 「でも恋美は湊くんでしょ~う」 瑠梨が同級生の湊の名前を出すと、恋美は明らかに焦りだして、 「えっ! ち・・違うよぉ! 」 手を振りながら言うので、瑠梨は追い打ちをかけた。 「動揺しているし」 「してない! 」 「ハハハハハハハハ」 恋美が焦って大きな声を出すので、時子と徳代は大笑いしだした。 「だから違うって・・・ちょっとトイレ行ってくる」 恋美は恥ずかしそうにうつむきながら話し、トイレに行くためリビングを出て行った。  出て行った恋美を見送ると、時子は徳代と瑠梨に顔を近づけて話し出した。 「ねぇー 、今から怖い話しようと思うの」 「いいじゃんしようよ! 」 「私はいやだぁ~怖いのとか・・・」 時子の申し出に徳代はノリノリだが、瑠梨は少し嫌がった。 「大丈夫。全部嘘だから」 「嘘なの・・・」 嘘という言葉に瑠梨は少し安心したが、徳代は、 「嘘とかつまらなくない」 と言いだしたが、時子は続けた。 「大丈夫面白くなるから。今から恋美の事はめようよ」 「もう時子は、すぐ恋美をいじめるから」 時子が半笑いでそう言うと、瑠梨は注意した。 「また泣いちゃうんじゃないの~泣き虫だから」
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