8人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう絶対付き合うじゃん! 」
瑠梨は手を1回叩きながら徳代に顔を近づけて話し、
「やったね。」
と、恋美はガッツポーズするように両手を広げるように挙げた。
「それより、時子は彼氏とうまく言ってるの? 」
そんなお惚気していた徳代は、今度は時子を見て話した。
「まーまー」
完全に上手くいってます~的な感じで話した。
「こっちもヒューヒューだ」
恋美は両手を鉄砲みたいな形にして、徳代に向かって振っていた。
「あーあ・・私も彼氏ほしい! 」
瑠梨はそんな2人を見て羨ましく思ったのか、そう言いながら天井を見上げていたので、恋美はすぐにフォローした。
「絶対できるよ。瑠梨可愛いもん」
そう指を指しながら言うと、瑠梨は恋美を見て、
「恋美は? 恋美ってそういう人いないの?」
「いないよ・・・別に・・・」
恋美がそう答えると、
「あれは、葛原とか」
なんと日本史の葛原ってあんなおじさんあり得ないでしょう。でも恋美は少し言葉を選び、
「先生はないよ~なんで先生がでてくるかなぁ~」
笑いながらも口を膨らませながら言い、時子と徳代は笑いながら、
「ていうかあんなダサダサの親父、マジでないけど」
「フハハハハハ」
若者特有の話し方で先生をけなしていた。
「でも恋美は湊くんでしょ~う」
瑠梨が同級生の湊の名前を出すと、恋美は明らかに焦りだして、
「えっ! ち・・違うよぉ! 」
手を振りながら言うので、瑠梨は追い打ちをかけた。
「動揺しているし」
「してない! 」
「ハハハハハハハハ」
恋美が焦って大きな声を出すので、時子と徳代は大笑いしだした。
「だから違うって・・・ちょっとトイレ行ってくる」
恋美は恥ずかしそうにうつむきながら話し、トイレに行くためリビングを出て行った。
出て行った恋美を見送ると、時子は徳代と瑠梨に顔を近づけて話し出した。
「ねぇー 、今から怖い話しようと思うの」
「いいじゃんしようよ! 」
「私はいやだぁ~怖いのとか・・・」
時子の申し出に徳代はノリノリだが、瑠梨は少し嫌がった。
「大丈夫。全部嘘だから」
「嘘なの・・・」
嘘という言葉に瑠梨は少し安心したが、徳代は、
「嘘とかつまらなくない」
と言いだしたが、時子は続けた。
「大丈夫面白くなるから。今から恋美の事はめようよ」
「もう時子は、すぐ恋美をいじめるから」
時子が半笑いでそう言うと、瑠梨は注意した。
「また泣いちゃうんじゃないの~泣き虫だから」
最初のコメントを投稿しよう!