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ACT.4
ベルダージュ荘の食堂。
館の主人、策略的な崇剛。
新しい住人、エロ話を子供にも平気で口にしてしまうダルレシアン。(*以下、ダレンと略する)霊の声は聞こえるが、姿は見えない。
崇剛の守護霊、8歳の聖女、瑠璃。
涼介の息子、霊が見え声も聞こえる純粋無垢な瞬。
彼らは霊感があり、瑠璃を含めての会話が出来る。
崇剛たちとは正反対に、全く霊感のない瞬の父、涼介。
感じる程度の霊感しかない、もう1人の新しい住人。
刑事という職業柄、心理的駆け引きに優れている彰彦。
6人での初めての夕食。
正直で素直な執事が大変なことに……。
ダレン:瑠璃姫?
瑠璃:じゃからの! 姫と申すな! 恥ずかしいであろう!
ダレン:キミの姿は見えないけど、声がとても綺麗だから、姿形もきっと綺麗なんだろうね。
瞬:おにいちゃん、せいかい! るりちゃん、とってもきれいだよ。
ダレン:だから、お姫様なんだろう?
瑠璃:じゃから、呼ぶでない!
崇剛:瑠璃さんはお姫様ではありませんか? こちらの館には女性はあなた1人だけなのですから。
瞬:るりちゃんのかみも、ふくもおひめさまみたいだよね。
瑠璃:そ、そうかの? 瞬に言われるのは、嬉しいの。
蚊帳の外だった涼介と彰彦に、スポットライトが当たる。
彰彦:見えねぇモン同士で話すっか?
涼介:お前……その目は嫌な予感がする……。瞬がいるから、R指定はやめろ。
彰彦:ガキに聞かせられねぇような話はしねぇぜ、直接はよ。
涼介:何だ?
彰彦:俺のよ、『突っ込んできやがれ』とよ。
涼介:はぁ?
彰彦:崇剛のよ、『突っ込みましたよ』っつう会話があんだよ、よくよ。
涼介:あぁ、そういうことか。
彰彦:れってよ、クレイジーだろ。
(俺と崇剛はよ、別の意味をわかってやってたぜ)
涼介:はぁ? それって、笑いの前振りとオチだろう? どこが狂ってるんだ?
彰彦:大人の隠語にしやがれ。
(BL過ぎだろ)
涼介:……大人の隠語? ……突っ込め……突っ込んだ……!!
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